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豆知識

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毎週木曜定休
どうしてお墓をつくるのか?先祖供養ってどうしてするのか?生前にお墓を建てると人生がよりよくなるって本当?などお墓のことから供養のことを知ることで「お墓参り」のとき、ほんの少しその一日が幸せな気分になれる気がしますよ。
お墓ってなに? 大切なお墓の役割

『古事記』と陰陽

『古事記』の最初に天地万物が生まれる話として、「混元(もののはじめ)すでに凝(できあが)りしかども、気象(きとかたち)未だ効(あらわ)れず……、乾(てん)と坤(ち)と初めて分かれ……陰(おんな)と陽(おとこ)ここに開(うまれ)て二霊(ふたりのかみ)、郡品(ばんぶつ)の祖(もとおや)となりたまいき」とあります。
ドロドロとした原初の混沌状態から天の気と大地の象に分かれ、陰と陽(イザナミとイザナギ)が交合して万物や現象を生み出す様子が描かれていますが、これも古代中国の思想を採り入れた日本の神話だったのです。
そしてこの中国の陰陽の原理を人のたましいに当てたのが魂魄で、人が死ぬと魂魄は大自然のふるさとの陰と陽にそれぞれ帰るのです。

お墓とは

だからお墓は、人が亡くなって「魄」というたましいの宿る白骨を大自然のふるさと「大地」へ帰す大切な役割を果たしているのです。
そしてお盆には、墓前の灯明から「魄」を移し、精霊棚の位牌前の「魂」の灯明と一つにすることで、ご先祖様は無事にわが家へ帰ってくることができるのです。
もしも散骨してお墓がないときは、ご先祖様の「魂」は相手の「魄」がなくて一つになれず、わが家へ帰ることができません。「魂」はきっと悲しげに、独りでわが家の回りをウロウロさまよっていることでしょう。
供養ってどんなこと?

お墓供養との意味と仕方は?

私たちは「供養」という言葉をたいてい「先祖供養」の意味で使っています。おなじような供養に「追善供養」や「卒塔婆供養」があります。(中略)
お墓供養の意味と仕方は?
では、お墓の「供養」とはどうやるのでしょうか。
密教では、お水、塗香、お花、焼香、飲食、灯明の六供養をあげます。これが基本です。しかし各宗派とも少しずつちがいます。くわしくは各宗派の手引書を見てください。
たとえば日蓮宗では「死者の冥福を祈り、成仏を期す信仰のいとなみ」、「善根功徳をつみ供養物などをささげる」仏事とあります。お墓掃除のあと、お水、お花、お線香、お供物(菓子と果物)を供え、数珠をかけて合掌し「お題目」をとなえる、と『仏事供養のこころえ』(東京都西部宗務所)にあります。そして「卒塔婆供養」をすすめます。
浄土真宗では、亡き人はアミダ様によってすでに浄土へ往っているので追善という考えがありません。霊も認めないので、墓誌は「法名碑」、墓石は「南無阿弥陀仏」と刻むことをすすめ、「卒塔婆供養」をすすめません。お墓掃除や供物は日蓮宗と同じですが、合掌して「お念仏」をとなえます。そしてお墓は「かけがえのない命を伝えて下さったご先祖に感謝しつつ、その命を精一杯輝かせて生きてくれ、というご先祖の願いを聞く場所でもあります」、と『仏事のイロハ』(本願寺)に書かれています。

すばらしい家庭を築くお墓の先祖供養

お墓の先祖供養は、ご先祖様のご冥福を祈り、尊い生命を残してくれたご先祖様を自分の身体をとおして感じ、ご先祖様を大切にすることだ、と私は思います。お墓参りとその心を代々、子供たちへ伝えているかぎり、すばらしい幸福な家庭になる、と信じています。亡き祖父母や父母と、家族のみんなが信じ合えてこそ、人として生きている意味の第一歩があるからです。それが本当の「家族のきずな」だと思います。
生前にお墓準備!

生前墓を建ててよりよい人生を

生前にお墓を建てると縁起がよいか、縁起が悪いか?
お墓にまつわる迷信・俗信・言い伝え(伝承)には、驚くほどさまざまなことがあります。手元に『故事・俗信 ことわざ大辞典』(小学館)があれば、「墓」や「死」という項目を索引で調べてみてください。たくさんの用例が載っています。
「生前墓」という言葉を耳にしますが、これは「生前にあらかじめ建てておくお墓」のことです。
ところで、あなたは生きているうちにお墓を建てたり、お仏壇を購入するのは「縁起が悪い」と思われますか?それとも「縁起がよい」と思われますか?
では、生前に建てるお墓に、日本人は昔からどんな考えを持っていたのか、その正しい意味をみることにしましょう。

聖徳太子も昭和天皇も寿陵だった

有名な吉田兼好の『徒然草』第六段に、聖徳太子が生前にお墓(磯長陵・大阪府太子町)を建てた逸話があります。また『日本書紀』には、日本最大(前兆五二五メートル)の前方後円墳(大阪府・堺市)をつくった仁徳天皇が「河内石津原に幸かれて陵地を定め、御陵(天皇のお墓)の築造を始めた」という記録もあります。千五百年以上も昔から、日本には生前に皇族のお墓をつくる「寿陵」の風習があったのです。
昭和六十四年一月に昭和天皇が崩御なりになり、二月二十四日の大喪の礼(天皇のご葬儀)の後、その日の夕方には「武蔵野陵」(東京・八王子市)で埋葬が行われました。新聞・テレビでは大きく報道されなかったのですが、ご生前に御陵がつくられていたから可能だったのです。つまり古代から今日まで、「寿陵」の習慣は生きていたのです。
もし、本当に「縁起が悪い」のなら、昭和天皇の山稜を生前につくったりするはずはありません。

(中略)

生前にお墓を建てることは、道教の「不老長寿の願い」と仏教の「功徳」や「滅罪」とが結びつき、日本人の生き方に新しい「もう一つの人生」を教えてくれました。
生前墓に込められた「これからの人生をよりよく生きるためのすばらしい智恵」を、ぜひ活用してください。

出典 お墓入門(小畠宏允・2021)
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